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貴布禰神社

おはようございます。
先ほど朝のお勤めが終わり、境内を掃除していると「タタタタタター」と音がします。
あたりをキョロキョロ。
どうやら頭上から聞こえてきます。
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いました!木の枝の右の方に。
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正体は「コゲラ」でした。スズメと同じくらいの大きさです。
日本に生息するキツツキとしては最も小さいそうです。
今回は「連理の枝」付近で見つけました。
お参りの際に探してみてくださいね。

ところで、Facebookでも投稿したように、昨日は貴布禰神社(松前町北黒田鎮座)で安全祈願を執り行いました。
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こちらの貴布禰神社は水神であることから濁らず「きふね」と読みます。
五穀豊穣や商業繁栄、縁結びの神さまとして信仰されていますが、料理・調理業や水を取扱う業種の人々からも崇敬を集めています。
第32代崇峻天皇の元年(587)8月23日に伊予国司散位小千(越智)宿禰益躬が勅を奉じて三島浦戸宮より大山積神をこの地方の一の宮として勧請したといわれ、また、和銅5年(712)8月23日越智玉純が浦戸宮より諸山積大明神を勧請して創祀したとされています。神亀5年(728)9月23日には、雷神、高龗神を合祀し、さらに山城国愛宕郡より貴船神社より罔象女命を勧請し、延暦6年(787)8月23日には三島宮より十六皇子神を勧請、弘仁9年(818)には国司小千(越智)真勝が水田を寄進し、社殿の結構を整え、別当寺を置き、郡司大領に命じて国司に代わり奉幣させ、社運は隆盛を極めました。
承平・天慶の乱(935~941)により荒廃しましたが、元暦元年(1184)神官高市武者所清儀は本殿を修復。文治3年(1187)高市太郎光儀は社領を確定し、社殿を荘厳して社運を回復。元弘元年(1331)颶風出火、社殿悉く焼失しましたが、貞和5年(1349)河野対馬守通治は社領100石を寄進、さらに河野通尭は社領100貫、白銀2000疋を毎年奉納、社運再び大いに開きました。
しかし、天正13年(1585)豊臣秀吉の四国平定の戦禍により社殿を焼失しました。慶長5年(1600)正木城主加藤嘉明が社殿を造営、社領100石を寄進して篤く尊崇しました。
また、江戸時代以降、神職により私塾が開かれ、地域の文化、教育の中心的な場所として多くの有能な人材を輩出しました。
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社殿正面には立派な彫り物があります。
上は鳳凰、下は龍。
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境内社も多く、見所がたくさんあります。
貴布禰神社の「きふね」とは、「気の産まれる根源」が転じて「気生根」になったともされています。
車がひっきりなしに行き交う国道56号線のすぐ横ですが、境内は静寂で心地よい風が通り、とても清々しい気持ちになります。
伊予鉄道郡中線「地蔵町」駅から東へ700メートルほど徒歩8分。
ぽかぽか陽気のこの季節。どうぞお参りください。
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四十七士絵馬

だいぶ春らしくなりました。

境内の素鵞神社裏の椿が見ごろです。
ピンク色のかわいらしい花をつけています。
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さて、回廊には赤穂四十七士の絵馬が掲げられています。
写真は大石内蔵助(くらのすけ)です。
陣太鼓をもっています。
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いろいろなポーズの浪士絵馬があります。
その中でも、これは宝船。
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古くてかなり分かりづらいですが、宝船です。七福神が乗っています。
皆さん、どこにあるのか見つけられますか?

ちなみに境内にも七福神を祀った夷子神社が鎮座しています。
お参りの際は、「お~ど~め~ぐり、め~ぐりや~」と唱えながら、四十七士の絵馬を見てお堂巡りをお楽しみくださいね。
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夕陽がきれいだったので写真を撮りました。

新しい巫女さんをご紹介します。

久しぶりの投稿となります(^^;)

啓蟄(けいちつ)を過ぎましたが、ここ数日は冷え込みましたね。
境内では南玉垣沿いの梅がきれいに咲いています。

啓蟄とは、冬を越した虫たちが土から出てくる時期という意味だそうです。
二十四節気の第3番目で、春の季語としても使われます。

さて、今日は新しくやってきた巫女さんをご紹介します。
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巫女の「うさちゃん」です。
実は、以前拝殿の前でカントリー風の服装でお参りの皆さんをお迎えしていましたが、この度巫女さんとなりました。
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Beforeです。
雨の日も風の日も、長年頑張ってご奉仕してくれていました。
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感謝の気持ちを込めて作業をしました。
緋袴の上指(うわざ)しの糸や襞など細部も丁寧に。
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こちらがAfterです。
巫女姿がすっかり板に付いているように思います。
「うさちゃん」をこれからもどうぞ宜しくお願いいたします。
プロフィール

高忍日賣神社宮司

Author:高忍日賣神社宮司
全国唯一、産婆・乳母の祖神をお祀りする高忍日賣(たかおしひめ)神社宮司のブログ。愛媛県伊予郡松前町徳丸鎮座。
宮司がふと思ったことや日常の出来事など、あまり気張らずに書いております。

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