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令和元年を迎えて

令和元年5月1日となりました。
これまで永きにわたり国民のために祈り、国民に寄り添っていただいた上皇陛下に感謝申し上げるととともに、新たに即位された天皇陛下の御世が、平和で豊かな時代であることを心よりお祈り申し上げます。

4月30日の「退位礼正殿の儀」で、上皇陛下が述べられたお言葉に感動いたしました。
それまで長く歩まれた両陛下のご功績は国内外の人びとの胸に深い感動を与えてきました。ご譲位にあたって述べられた言霊(ことだま)は我々国民の心の奥深くに染み渡ったと思います。
上皇陛下のお言葉を謹んで掲載されていただきます。


 今日をもち、天皇としての務めを終えることになりました。

 ただ今、国民を代表して、安倍内閣総理大臣の述べられた言葉に、深く謝意を表します。

 即位から30年、これまでの天皇としての務めを、国民への深い信頼と敬愛をもって行い得たことは、幸せなことでした。象徴としての私を受け入れ、支えてくれた国民に、心から感謝します。

 明日から始まる新しい令和の時代が、平和で実り多くあることを、皇后と共に心から願い、ここにわが国と世界の人々の安寧と幸せを祈ります。

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テーマ : ブログ日記
ジャンル : ブログ

新元号に希望をのせて

4月1日、新元号「令和」が発表されました。出典は『万葉集』巻五「梅花歌三十二首」の「題詞」にある「于時初春令月 氣淑風和」(時に、初春の令月にして、気淑く風和ぎ)という語句とされています。「題詞」とは詩歌の背景や趣旨を説明する序文のことで、奈良時代の歌人、大伴旅人が730(天平2)年に自邸で開いた「梅花の宴」について記されています。日本の古典が元号に使われるのは初めてのことです。

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さて、そもそも元号とは何なのか、今回は宮司なりにちょっと整理してみたいと思います。
現在は「平成」ですが、5月1日に新天皇が即位されるにあたり、元号も改められます。これは明治元年(1868)9月8日の詔により、天皇一代の年号を一つだけという「一世一元の制」によるものです。

改元の理由としては、御代替わりに際して行われる「代始改元」、天変地異などの災厄を断ち切る「災異改元」おめでたいことが起きたことを祝う「祥瑞改元」などがあります。

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もともと年号は、東アジアの国々で年を表現する方法の一種。中国前漢の武帝のときに「建元」と号したのが始まりとされ、日本では大化の改新(645年)のときに「大化」としたのが初見で、現代の「平成」まで実に1400年近くにわたり247もの元号が使い続けられています。
これまでで一番長かった元号は「昭和」の64年、次が「明治」の45年です。「平成」の31年は4番目。
元号は中国の古典などからおめでたい文字を選ぶのが前例となっていました。
また、平成までは72文字が使われ、一番多かったのは「永」の29回。「令」は初めてだそうです。基本的には漢字2文字ですが、「天平勝宝」など4文字のものも5回ありました。
今回の「令和」は日本の古典からの出典で、初めて使われる漢字が入っています。
安倍首相の談話にあったように、人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つ。梅の花のように、日本人が明日への希望を咲かせる国でありますように、新しい御代もまた永く平穏でありますようにと念じて止みません。

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元号は、皇室の長い伝統と国家の安泰と国民の幸福への深い願いと共に、1400年近くに渡る我が国の歴史を紡いできました。
今回、天皇陛下のご譲位による「御代替わり」は、江戸時代後期の光格天皇以来、実に200年ぶり、日本国憲法下では初の出来事です。
今上陛下は昨年12月23日のお誕生日に「来年春に私は譲位し、新しい時代が始まります。多くの関係者がこのための準備に当たってくれていることに感謝しています。新しい時代において天皇となる皇太子とそれを支える秋篠宮は共に多くの経験を積み重ねてきており、皇室の伝統を引き継ぎながら、日々変わりゆく社会に応じつつ道を歩んでいくことと思います」とのお言葉を述べられています。
天皇陛下のご在位30年をお祝い申し上げ、新天皇のご即位を慶祝いたし、希望に満ちあふれた明るい平和な時代が永遠に続きますようにお祈り申し上げます。

テーマ : こんなお話
ジャンル : ブログ

みたまのふゆ

11月7日、二十四節気の一つ、立冬(りっとう)を迎えました。
立冬は「冬の気配を感じる日」という意味。
暦の上では冬のはじまりです。

しかし、この時期はまだまだ冬というより秋本番といった感じですね。
境内の木々も色づいて秋を感じさせてくれます。

神職はこの日から衣替えとなります。
といっても、地域や気候により多少異なりますが、狩衣(かりぎぬ)などの装束は冬物になります。
逆に夏物になるのは立夏(りっか)が目安です。

さて、今回は「冬」について少し考えてみましょう。
ご存知のように、冬は寒く多くの生き物は冬ごもりして温暖な春に備える季節ですよね。
実はこの冬。「増(ふ)ゆ」「殖(ふ)ゆ」などに通じ、すべてが春に向けて増殖することが語源とされています。
つまり、神さまのお力をいただいて花咲く春のための充電期間ということなのです。
これに関連して、神さまに申し上げる祝詞(のりと)の中に、「恩頼(みたまのふゆ)」という言葉があります。
なかなか読めないですよね・・・
中国伝来の漢字に、日本古来の大和言葉を当てはめたものですが、当時の人びとはどのような思いで考え出したのでしょうか。
ロマンがありますねえ(*´~`*)

尊い霊魂、神さまの神秘的なお力が振動する、増殖することを意味します。
これに接することで、私たちの心や魂も力を増していくという訳です。

これから冬に近づき、気温もどんどん下がります。
高忍日賣神社にお参りされて、大神さまのあたたかい恩頼に日々感謝しつつ、健やかにお過ごしください。

こちらはいただいた柿です☆
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今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

先祖のはなし

彼岸花が綺麗に咲く時期になりました。
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最近「終活」という言葉を耳にするようになりました。
「就活」をもじったもので、人生の最期を自分らしく締めくくるための活動のことです。お葬式のことや相続のことなどを予め決めておくことを指します。
お葬式も多様化して、神式や仏式、キリスト教式以外にもさまざまな形式があります。

先日、ロボットのPepperがお坊さんの格好をして木魚を叩きながらお経を読んでいる姿がニュースで紹介されていました。
「IT葬儀」というものをある企業が開発したそうです。
デジタル化が進んでいるとはいえ、その映像になんとも言いようのないものがこみあげてきました。
ロボットですから「無」の境地であることは間違いないですが、読経や説法ができるとは・・・
度胸がありますね。

お葬式といえば仏教だけのもののように思われがちですが、神道でもお葬式を行います。これを神葬祭(しんそうさい)といいます。
もともと神道や儒教では喪主以下の人びとが自ら葬儀を執り行っていました。それが明治時代に入り禁止され、神職が喪主の代わりに葬儀を行うようになりました。
ですから、神道では喪主の気持ちに寄り添った「自葬」の精神で神職が奉仕するのです。
決してロボットなどに頼らない、人の心が通ったお葬式をしているわけです。

日本人の祖先まつりは、もともと神道式で行っていたのが、仏教伝来以降、いつのころからか仏式の祭儀や法要などが盛んになりました。
例えば、春秋のお彼岸やお盆などに祖先の御霊をまつりますが、それはもともと神道で行っていたものです。

神道では、人が亡くなるとその御霊は位牌に相当する霊璽(れいじ)に遷され、家のご先祖の御霊舎(みたまや)にまつられ、一家の守護神となって子孫の繁栄と幸福を見守っているとされています。
大切な人との別れはたいへん悲しいことです。
しかし、いつも身近に見守ってくれているのです。

伊勢神宮外宮の神職だった中西直方は『死道百首』の中で、

  日の本に 生まれ出でにし益人は 神より出でて 神に入るなり

と詠んでいます。

祖先の神々から生まれ出て、亡くなるとまた祖先の神々の元に戻っていく。日本人の死生観をよく表している和歌です。
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私たちの祖先は決して遠いところに去ってしまうのではなく、いつも氏神さまとともに見守ってくださっているのです。
プロフィール

高忍日賣神社宮司

Author:高忍日賣神社宮司
全国唯一、産婆・乳母の祖神をお祀りする高忍日賣(たかおしひめ)神社宮司のブログ。愛媛県伊予郡松前町徳丸鎮座。
宮司がふと思ったことや日常の出来事など、あまり気張らずに書いております。

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